「るいちゃん何の話?もしかして私以外の人と浮気とかじゃないよね?」

「奈緒には言ってなかったっけ?」

「私たちの間に隠し事はなしだよ!」

「あのねピーでピーーだからピー、ピー、ピーってわけ。わかった?」

「ピー取って話して!」

「え〜、説明面倒くさい」

「さっきピー、ピー言っていたでしょう?教えてくれたら奈緒スペシャル愛のハグをしてあげるからさ〜」

「き、キモ!やめてくれませんか?訴えますよ」


 今日もふたりのやりとりを見ていたあかねは、一歩離れたところでニヤニヤしていた。


「じゃあ今日泊まるから一緒におねんねしようよるいちゃん」

「ウザ子と一緒に寝たら純粋な私の貞操が…………」

「るいちゃんの貞操は私が守るから安心してよ」


 るいの肌は鳥肌が立ち、外の寒さとあいまって身体の体温が奪われていった。