「……………………ウザ子!!」

「!?」


 るいの突然大声に奈緒は身体がびくっと反応し、何が起こったか把握出来ない。


「甘えちゃダメだって何回言えばわかるざますか!?」

「………………え、あ、え?」

「せっかくウザ子のウザウザ(うじうじ)グセを直ってきたと思っていたのに」

「る、るいちゃん?」

「麻理ちゃん流に優しくしたらダメざますね。明日から私の超スパルタ流で鍛えるざます」

「喜んで〜るいちゃん先生〜!!出来たら優しい感じも………」

「ウザ子!また甘えるざますか?」

「あ〜ん、るいちゃんママ許して〜」


 その勢いで抱き着こうとした奈緒。もちろんるいはその行為を避けるため手でカード。

 いつもなら悔しそうな顔をする奈緒だったが、奈緒は笑顔でるいを見つめ、るいも同じように笑顔。