あかねはるいからジュースを受け取ると勢いよくフタを開けて一気飲みし、ジュースがあかねの胃袋に吸い込まれるように飲み干した。


「あかねちゃん、一気飲みするとお腹壊すよ?」

「大丈夫大丈夫、ウチこんなん強いねん」

「・・・・・」

「あ〜あ、もうなくなってもうたわ〜」


 ジュースを飲み終えたあかねは缶に付いたシールを剥がし、るいはジュースをゆっくり飲んで奈緒が回復するのを待つ。


「…………そう言えば、あかねちゃんに聞きたい事あるんだけど」

「聞きたい事?」

「麻理ちゃんにジュースおごってもらった後、麻理ちゃんとブランコで遊んでいたよね?」

「うん…………」

「あかねスペシャルウルトラCって何?」

「そ、そんなん忘れたわ〜」


 あかねは平静をよそっていたが缶は僅かに震え、るいはあかねの顔をニヤけながら見ていた。