「いや〜助かるわ〜。ウチ今小遣いピンチやったてん!」

「『全部私の責任だから問題ない!!』って顔を奈緒してるでしょう?」

「そうかな?そんな顔しとるか〜?」


 あかねは奈緒の顔を覗きこむが奈緒は疲れた顔しかしておらず、それが本当かどうかわからない。

 が、そんな事などどうでもよかったのか、あかねの目線は再び自販機の方に。


「せっかくおごるっちゅう事やし、ウチだけ飲まないわけにはいかんやろう」

「はい決定!高いやつ買っていいよ!奈緒って太っ腹らしいし!」


 るいは奈緒のサイフを勝手に取るやいなやサイフからお金を出し、あかねが缶のジュースを買い、るいはペットボトルのお茶を購入。

 るいは小銭がワザと増えるよう50円や500円を優先して使ったため、奈緒のサイフは10円などでパンパンにして返還。