いつ起こるかわからない人生の伏し目。誰も何時何処で変わるかを教えてはくれないが、それがわかる時がある。






 公園に向かう三人。先ほどまでお日様だった太陽は夕日という名称に変わり、辺りはすっかりと暗くなっていた。

 しかし、三人はそんな事を気にする事なく、かつて公園があった場所まで全速力で走る。

 が、奈緒のない体力はすぐに底を尽き、公園の目と鼻の先まで見えていたが、公園近くの自販機で完全にへばっていた。


「………る………ちゃん、あか………ゃん…………待っ………」

「奈緒大丈夫かいな〜?ホンマ奈緒は体力だけはないな〜」

「ちょっ……………だけ、……休………だ……」


 奈緒は何とか一歩を踏み出そうとするが、さっきの穴掘りに体力を使いすぎて一歩足を動かせないほど疲れていた。