そんな思いだとは知らなかった二人は、いつものようにどうでもいい会話は繰り返され、話しはなかなか終わらない。


「まあまあ、絵とか見んで…………ああ！？」


　突然の大声に思わず怯んでしまったるいと奈緒はその場に固まってしまい、しばらくあかねをじーっと見た。


「奈緒、一つ聞いてもええかな？」

「………うん、何？あかねちゃん？」

「ウチらが小さい頃遊んだ公園に絵とかなかった？」

「え？絵………って紙とかに描いているあの絵の事？」

「当たり前やん！！奈緒ウチかとそんな事知っとる！

「そうだよねー」

「それより、何か麻理そんなやつ見ていた思うてん」

「う〜〜ん、確かに何か描いていたとは思うけど…………」


　あやふやな記憶から奈緒は必死に思い出そうと頭を巡らせて、ぼんやりながら一色の色が頭に浮かんだ。