奈緒はるいに送られたメールの相手がよほど気になるのか、何度も隙を見てケータイを手に入れようとするが失敗。

 るいの必死にガードに奈緒のるいに対する不信は増すばかり。


「ねえ、るいちゃん」

「何………奈緒?」

「さっきのって今朝来たメール?」

「ち、ち、違うよ」

「ううん。やっぱり、今朝来たメールのやつだ」

「う、ウザ子のウザウザビーム…………、センサータイプ…………」

「………私もその美術館ついていく!!」

「私に迷惑かかるからやめて!!」

「ついていく!?」

「迷惑〜、迷惑〜、迷惑〜、迷惑〜」

「行く〜、行く〜、チュー〜、チュー〜」


 るいと奈緒、互いが互いに一歩も譲る様子はなく、あかねはニヤけ顔。

 あかねは飽きれた顔ながらも、この光景が見れなくなるのに少し寂しさを感じていた。