二人の会話は全く止まらないまま10分以上が過ぎ、いつの間にかテーブルには頼んでいた物がきていた。


「そうそう、先日の事なんだけど勤君ってわかる?」

「勤……………君?」

「麻理ちゃんの弟君だよ」

「…………麻理ちゃん」


 さっきまではしゃいでいた奈緒から笑顔は消え、るいにそれがバレないよう、ジュースを飲んでごまかす。


「私らが1、2年生の時だよね、最後に遊びに行ったの」

「うん…………………」

「でね、勤君が今度家にぜひ来て下さいって言ってくれたの」

「そう……………」

「そうだ!メアド教えてもらったから今から呼ぶ?」

「また今度にしよう…………」

「そう?」


 るいはケータイを取り出そうしたその手をスイーツに。そして、奈緒も頼んだスイーツを食べた。