るいは思わず引きつってしまい、ケータイを扱う手が僅かに震えていた。


「よし!これで安心!?」

「これじゃあ彼氏出来ないな〜」

「彼氏とか作らせません!?」

「・・・・・」

「スイーツ食べようー、約束だよね?」

「・・・・・」


 またもや何も言わないるいに対し、奈緒はるいの手を引っ張り駆け出す。

 が、案の定、スタミナのない奈緒は体力の尽き、るいによっかかる形で近くのファミレスに。

 奈緒はるいに介護をされるように店に入り、近くの席に座るまでその状態が続いた。


「ふぅー、奈緒もっと体力つけたら?」

「…………ハー、…………ハー」


 呼吸が整わない奈緒は喋れない。


「奈緒は昔から体力ないよね?何?ウザ子になると体力なくなるの?」


 呼吸が整わない奈緒は喋れない。