どれだけ困難があろうと、どれだけ苦しい事があろうと、物事は時間の経過で終わりを告げる。

 そして、時間は別れを共に新たな物事の始まりを連れてきて、人の成長へともそれが繰り返す。






 センター試験の合格発表の日、るいはドキドキしながら、自分の番号を手を使い、目で一つ一つ確認。


「……8……9……13…………あった!2013あった!?」


 るいは思わず手を広げるように上げ、横にいた人に当たっていたが、気付いておらず、他の受験生の喜びに混じるように大きな声をあげた。

 その後、何度も何度も自分の番号を確認し、合格しているのに間違いがないとわかると、一緒について来てくれた奈緒のもとへ。

 るいの様子から合格しているのがわかり、奈緒は笑顔でるいを迎え、便乗して抱き着こうとしたがひょいと横に避けられる。