「奈緒は何か聞いてへんの?」

「昨日には帰っているはずなんだけど」

「麻理、そんなん言うてたよな〜?ウチ連絡あるかなーって待っていたんやけど………」

「私のとこにも連絡がなかったよ」

「聞いてへんのか?まあ、今日会えると思ってはいたんやけど…………」


 あかねはるいの方を見るが、るいも何も聞いていないようで首を横に振った。奈緒はまた教室のドアを見ていた。

 そうこうしている間に学校のチャイムは鳴り、三人を始め、クラスにいた生徒は自分の席に着席。

 そして、担任の先生が教室に入って来ると先生が朝の号令を始めると、教室にいる生徒を一通り見渡す。


「ええ〜、みなさんお久しぶりです。どうでしたみなさん?夏休み楽しかったですか?」


 クラスの男子はふざけて、夏休みをもっと増やしてほしいなどと言ってクラスを沸かせた。