「………どうしたのるいちゃん?」


 その場で立ち止まった二人。るいは何かいいたげだったが、口をモゴモゴ。


「るいちゃん?」

「…………………ダメ」

「え?ダメ?何が?」

「……ケンカダメ!!!」


 始めて聞くるいの大きな声に奈緒は何が起きたのかわからず、るいも自分でビックリしたのか、顔が真っ赤に。


「…………わかってるよるいちゃん」

「・・・・・」

「私も………麻理ちゃんと仲直りしたい」

「・・・・・」

「でも……………」

「………………な、奈緒。私が……………手伝う…………」

「え?」

「…………夏休み、終わったら……………手伝う」

「…………うん」


 二人は再び手を繋ぎ、いつものように有名な曲を歌いながら、それぞれの自宅へ帰っていった。