「なら、ウチらも行こうか?」

「あかねちゃん、もう帰ったら?」

「まだ大丈夫やって!」

「お父さんにバレるんじゃない?」

「へ、変な事言わんといて〜」

「そうかな〜」

「……………オトンに怒られそうやから、ウチもここで………」


 完全にビビってしまったあかねは、父親に怒られるという恐怖から急いで自宅まで走って帰った。


「行こうかるいちゃん?」

「・・・・・」


 奈緒はしたり顔になり、あかねが走って帰る様子を見送り、るいは始めてみる奈緒のしたり顔。

 この時、始めて怯えたるいであったが、そのことは奈緒にバレないように隠し、二人は再び手を繋いで自宅へ。

 そして、いつものように有名な曲を歌いながら帰るのだが、るいは途中で歌うのをやめ、それに気付いた奈緒も歌のをやめる。