「あかねがどないしらはりましたん?」

「あかねちゃん、穴に入って」

「穴に?」

「はい!だから助けて下さい」

「あかねなら家におるんやけど…………」

「そうです。家にいる…………え?」

「ようわからんけど、あかねに用なら中へどうぞ」


 よく理解出来ていないるい・奈緒・麻理。

 三人は言われるがままあかねの自宅に入り、あかねの母親の案内のもと、ある部屋に連れて来られた。


「あかねー、あかねー、ちょっとええ?」


 あかねの母親は部屋のドアを開けると部屋にはあかねの姿があり、あかねは泣きながら何かをしていた。


「ごゆっくり」


 あかねの母親は忙しいのかその部屋を後にし、るい・奈緒・麻理は今だ何が起こっているのかわからないまま、部屋の廊下で立ち尽くしていた。