「お、お、お姉ちゃん………」

「勤、どうしたの！」


　三人に近づいて来た勤は息を切らしており、不安になった麻理はるいの手を離し、勤に近づく。


「勤大丈夫！ケガはない？」

「あ、あかね…………姉ちゃんから………んわあって」

「あかねちゃんから？」

「…………出れない助け…………」

「あかねちゃんに何か落ちたみたいな事があったのね？」

「…………がう」

「わかった！お姉ちゃん達に任せて！」


　るい・奈緒・麻理は有無も言わさず、１番家が近いあかねの家までダッシュ。

　昨日あかね自宅に送った麻理を先頭にるいは奈緒の手を引っ張りながら、麻理の走る方向に進む。

　体力のない奈緒は足がもつれ、何度も転びそうになりながらも食らいつき、フラフラになりながらあかねの自宅に到着。