ラジオ体操も無事に終わり、ハンコをもらった三人。それでも、奈緒と麻理との口げんかは終わる事がなかった。


「るいちゃん、オダマリと一緒に帰りたくないから一人で帰ってって言って」


　るいは今だ落ち着く事が出来てないので、奈緒の言付けが出来ない。


「るいちゃん、ウザ子といるとウザウザになるから、一人で帰ってって言って」


　当然、何も出来ずにるいはキョロキョロキョロキョロ。


「るいちゃん、私と走って帰ろう」


　奈緒はるいの右手を引き、麻理から離れるようにした。


「るいちゃんは私と帰りたいんだよ」


　麻理は左手を引き、奈緒から離れるようにする。るいは二人から腕を引っ張られ、身体がちぎれそうな感覚が襲う。

　そのため、るいは何とか逃れようと考えていると、一人の人物がが三人のもとへと近づいてきた。