身体を起こしたあかねは麻理に近づいて擦り寄る。けれど、エアコンがついているいえ、暑いのか麻理はあかねを突っぱねる。


「もう宿題はやめへん?夏休みはまだ半分近くあるんやで〜?遊ぼうや麻理」

「ダ〜メ!あかねちゃん、昨日も同じ事言ってやらなかったでしょう!」

「そんな事言わないで、遊ぼうや麻理〜」


 身体をすりすりとすり合わせるあかねに、麻理はめんどくさそうな顔であかねを見た。


「奈緒やるいちゃんはちゃんとやっているんだから、あかねちゃんも頑張ろうよ〜」

「だって麻理、こんなにあんねんで〜」

「少しずつやれば終わるから頑張ろう」

「頑張ろうとか言われるとやる気失せるわ〜。……………何かおもろい事してや〜。そしたらウチも頑張る!」


 麻理はため息を吐き、昨日もしたあることをまた始めるのであった。