それを見たるいは少し笑顔を取り戻し、少しの沈黙が続いた後に口を開いた。


「ねえー、まーちゃん」

「ん?」

「私……どうしたらいいと思う?」

「どうしたら?」

「奈緒もあかねちゃんも変わったのに…………」

「変わった?」

「みんな………大人になっているのに…………」

「べ、別に今のままのるいでもいいんじゃない?」

「そう………?」

「そうだよそう、別に今すぐ変わる必要ないんじゃない?」

「まーちゃんも変わっているよ。小さい頃とか家の後を継がないって言ってたよ」

「そ、それはだな………、そう人は人るいはるいって事でな……」

「…………答えになっていないだけど?」


 るいは雅明の答えに納得しきれないのは明らかで、それに関して雅明は返す言葉がない。