一方、あかねはそんな奈緒を尊敬の眼差しで見つめ、目をキラキラさせていた。

　一応聞かないようにガマンをしたが、口をムズムズしたので手を押さえる。

　だが、性格からなのかガマンの限界はすぐに突破してしまい、押さえてた手を口から離した。


「な、何か奈緒ちゃうみたいでウチ驚いたわ〜、今のは何処なん？」

「今のは読モしている会社から。今日撮影出来るかって言われて………ね」

「………へえ、奈緒ってすごいんやな？」

「ごめんねるいちゃん、続きを…………」


　るいは遊ばれていると感じたのか、さっきの寸劇をしている事が恥ずかしくなり、顔を伏せていた。


「る、るいちゃん！？」

「・・・・・」


　るいは手をバタバタさせて拒否をし、奈緒はガッカリした顔でるいを見るしか出来なかった。