「ウザ子、しっかりするざます！」

「るいちゃんママ怒らないで〜、奈緒ちゃん泣いちゃうよ〜」


　二人の寸劇は止まる事を知らず、テンポは早く、ノッてきたようでまだまだ続く予定だった。

　しかし、突然奈緒のケータイが鳴りだし、奈緒は寸劇を止め、そのケータイで電話に出る。


「はい……………、わかりました。学校が終わったら、……………はい………………、はい…………」


　奈緒は相手の話にメモを取り、それを見ていたるいやあかねは何も出来ない。


「………………、わかりました。はい……………………、失礼します」


　その言葉の後、電話を切った奈緒は疲れたのかハァーとため息を吐き、ケータイを直した。


「…………うん？どうしたの二人とも？」


　普段変な事ばかりしている奈緒が、ハキハキしている姿を見たるいは呆然。