俺は木部の席の近くまで行き、
声をかけた。


「おい木部!」

予想通り 木部がこっちを向く。

ちょっとこっち来い的なジェスチャーで
呼び出した。


「ちょっとすみません…」

「実依子ちゃんどこいっちゃうの?」
「もうちょっと一緒にいようよ!」


ち…チームメイトだとは思えない程の
しつこさ…

…笑えるぜ。



木部はすみませんを連呼して

俺と木部は今 店の外。