でも…


「どーせって何よー!」

「いや?実依子には たかってくる虫なんて

いーっぱいいるんだからさ、」



加那、たかってくる虫って…




悩むことなんてないわよ、と、

加那は言った。



「ほら、いつものがまた始まるわよ。

そこの男子が、

実依子を呼んできてほしいってさ。」


加那は廊下の方を指図しながら言った。



「わかった。行ってくるね。」


そう言って私は


廊下へ向かった…。




こんなことになるとも知らずに……。