「……と、いう訳なんだけど…。」 全てを話しきった。 「そう…、辛かったね。」 私を慰めるように一言。 そのあと、 「でもよかったじゃない、 実依子も恋の予感ね~♪」 はい?今 何とおっしゃいました?? 全く、加那は何を言ってるんだか~。 「で、その王子様は何ていう名前なの? 学年は?クラスは?」 「王子様って?」 「実依子から悪い虫を追い払った救世主よ!」 あ、助けてくれた人のことか…。