ーーバサッ。


一瞬何が起こったのかわからなかったけど、
先輩に抱き締められた。


「木部、俺本当、お前のこと好きだわ。」


先輩の低い声を聞くと、すごく落ち着くのはどうしてかな。


「私も、先輩のことす、好き…です」


「さっきは、周りにのせられて、勢いでキスとかしちゃって、悪かったな。」


「あ、いえ…」


「だからさ、もう一回していい?」


もう一回!?ききき、キスを!?



「…んっ…」


いいよって答える前に、人生2回目のキスをされました。

お互い目を閉じて、さっきよりも長いキス。
目は閉じてるんだけど、心が通じあっているというか、なんか不思議な感覚だなあ。

わたし、今すっごく幸せ。