「みっちゃん、」 そう話しかけてきたのは、麻里さんだった。 「はい?」 「佐野とは、どーなったのよ♪」 「あの、まだどうなってもないんですけど…」 「さっきから佐野、ずっとみっちゃんのことチラチラ気にしてるわよ♪」 「そ、そうなんですか!?」 全然、気づかなかった…。 優勝したんだし、佐野先輩とお話したいな。