すると…、


右手を上げてこっちを見た、佐野先輩と視線がぶつかった。


まるで、

『見とけよ、』と言うかのように。



「っ…///」


その瞬間、

佐野先輩はボールを受け取り、見事、スリーポイントシュートを決めてしまったのだ!


「「キャー!!」」



またしても会場から沸き上がる、黄色い声。



す、すごい…



佐野先輩はすごいと思ってたけど、改めてエースの貫禄を見せつけられたような気がした。


「ちょ…、もっと好きになっちゃうじゃん…」



残り一分。

同点です……