.


真っ直ぐ前を見据えながら運転するあっくんを見つめる。


その表情は凄くスッキリしているように見える。


あっくんの中で、理彩さんのことを終わらせられたってことなのかな?


そうだったら、凄く嬉しい。


ずっとそらすことなくあっくんを見つめていたからか、あたしの視線に気づいたらしく……



「ん?なに?」



ちらりとだけこっちを見て、そう言葉を放つ。


そんなあっくんが無性に愛しくなって、凄く触れたくなってしまった。


だから……



「休憩したい」


「休憩?」


「ん」


「もう少し走ったらサービスエリアがあったはず。ちょっとだけ待てるか?」


「うん」



この言動からして、あっくんはきっとあたしがトイレにいきたいと思ったんだ。


でも、あたしはあえてそれには触れずに頷いた。