「奈留?」


「だって、あたしが何を言ってもあっくんに子供がいることは変わらないんだもん」



あたしがそう言った瞬間、彼が眉間に深く皺を寄せた。


それを見て、あたしは凄く酷いことを言ってしまったんじゃないかと思ったけれど、口から出た言葉はあたしの本音だからそれをごまかしても仕方ないと思って、それ以上は何も言わなかった。


そしたら彼もそのまま黙り込んでしまい……


結局、ドライブでも家でイチャイチャでもなくなってしまった。