『お酒とおつまみを買ってきたんだ。一人より二人の方が楽しいから、一緒に飲んでもいい?』



そしたら、一瞬彼は眉を寄せたけれど、すぐにふっと笑みを漏らして



『奈留はまだ未成年だろ?』



尤もなことを突っ込んできた。


確かに未成年だけれど、周りじゃ未成年が飲むのも当たり前で。


彼とも何度か飲んだこともある。


だから……



『気持ちはハタチだもーん』



なんて笑いながら言うと、彼もあたしの笑いにつられるように笑って



『一緒に飲むか』



そう言って、部屋へ招き入れてくれた。


部屋に入る直前、



『部屋ん中、あり得ねーくらいきたねーけどいい?』



中に入れてくれるなら、そんなこと全然気にしないあたしは



『全然オッケー!なんだったら、あたしが片付けてあげるよ』



なんて、調子のいいことを言いながら、彼の部屋へと足を踏み入れた。