教室の前に行くと話し声が聞こえた


「仲良いって言うか…私は魁君の家庭教師みたいな感じ…かな」


俺の話だ、瑠衣はだれと話してるんだ


「喜多川君を紹介して欲しいんだ」


俺は瑠衣以外の女に興味はない


そう言ってやろうと思ったがせっかく出来た友達との仲をさくまねはしたくない


俺は校門で待つことにした


待っている間に和兄のお見合いのことを瑠衣にどう説明しようか一生懸命考えた


女の話はとにかく長い!!30分経っても来ない。何かあったのか心配になったので、迎えに行こうとしたらようやく瑠衣が校門に来た


「何やってんだよ!!」


心配した俺は少し怒った。


「ちょっと友達と話してた」


話してたのは分かったが、俺を待たせて心配させて『ごめんなさい』がないのに余計に腹がたった


「友達ってだれ?名前は?」


知っていたがわざと聞いた


「えっと~ってなんで魁君に一々報告しなくちゃいけないの?」


俺の質問に答えない。

「俺が質問しているの!!」


本当はもっと仲良くしたい。


今の素直な気持ちを伝えたい。なぜいつもケンカになる?


「魁君には関係ないじゃん!!」


紹介しろっていわれたんだろ?俺は関係なくないだろ?


心の中で話かけた


すると瑠衣が辺りを見渡しキョロキョロしはじめた。


マズイ!!


和兄がいないのがバレた?


おい!待て!


携帯なんかだしてまさか和兄に…


遅かった…


案の定瑠衣は和兄に電話をしていた


「和くん?」


携帯の時計をみた


お見合いの真っ最中のはすだが和兄は電話にでたらしい


「和くん迎えは?」


来れる訳がない。


この後、俺はどうすればいい?


とりあえず家の方向に向かって歩き初めた