遅すぎだ!!




呼びに行くだけなのにこんなにかかる訳がない


2人に遅刻すると教えるために吉井の部屋に向かった



部屋の前に来て自分の耳を疑った



『ダメ…和くん…』



『どうしたの?』



『学校に…いかなきゃ…』


マジで何なんだよ!!


俺が前に気になる人が居るって教えた事がある


しかも名前も顔も俺の気持ちも知ってて!


気持ち?



あっ、あの時ははっきり好きって言い切れなかった



この気持ちは''好き,,なのか?



とにかく瑠衣にはふれて欲しくないから邪魔してやれ



「吉井~!!学校に遅れる!!入学式から遅刻はイヤだ」



『今いきます』



先に出てきた瑠衣は頬を赤く染めていた




瑠衣は制服で外を歩かせると危ないから車で一緒に行く事になったが本人は何か気にしてるみたいだ


車で登校なんてうちの学校では当たり前なのに



学校に着いてフリーズしている



何故って学校の大きさにだろう



一応説明して、いつものように校舎に向かった



校舎に入ったとたん俺を呼ぶ声がした


「魁く~ん♪おはよ☆」



朝から甘ったるい声をだす女は石倉葉瑠奈



同じクラスの子だ



「葉瑠奈、お前朝からウザイ」



葉瑠奈は明らかに俺のことを好きだ



告白をされたこともあるがこういった女は嫌いだ


しかも瑠衣を睨んでる


「あんた誰?何で魁君の隣を歩いているの?」



「あたしは魁君の家庭教師でもあり、ここの高等部に通うからです」


余裕な態度だ



年上はやっぱり違うな