豪華な装飾が施された部屋は、間接照明によって気品溢れた雰囲気を醸し出している。

 そんな部屋の中で、四人はそれぞれ思い思いに座った。

 そして、今までのことを簡単に報告し合う。


「ユイの母親と絡んでいる誰か、ねェ…」


 腕組みをしながら、レンが呟く。


「でも何故、一度死んだ人が生きてるの?」


 ミサトは、素朴な疑問を投げ掛けた。


「私の両親は、ロンに暗殺されたの。車に乗っている時に事故に見せ掛けて、ね」


 事故現場は山の中で、それから何日も捜索したが、インホアの遺体だけはとうとう見つからなかった。