翌朝

「行くぞー!」


「うん!」


悠希が家の鍵を閉めて、私の手を握った。

お互いの手の指輪が光った。


なんか、同じ家から2人で出て、出掛けるって…
新婚さんみたい♪

と、1人で妄想していると。


「なんか今日は新婚気分だな!」

って悠希は私の顔を見て、笑顔で。


「…悠希…」


"おんなじこと考えてた"
ってボソッと言うと悠希は笑顔で"だろ?"って。


似た者同士だね♪



「つーいた!」


「ここっ…」


悠希につれられついた場所。

それは、悠希と初めて行った大きなデート。
遊園地だった。

付き合って1ヶ月足らずで来た場所。


「愛梨との思いでの場所!」


「悠希…」


「今日はまだまだ!
とことん記念日を楽しむぞ!」


「うん!」


私は笑顔で答え、2人で遊園地を回り始めた。



絶叫系はもちろん。
コーヒーカップやメリーゴーランドまで。


「ほら。行くぞ!」


「ゆぅ…やぁっ!」


前回もそうだが、ほとんど遊園地を制覇した。


「ほらっ!」


そして、またこのパターン。

悠希にお化け屋敷に連れてこられた。