悠希と抱き合っていると、悠希の匂いが鼻を掠める。
私を安心させてくれる匂い。
悠希といるときが一番好き。
悠希が一番好き。
悠希との時間が一番好き。
「愛梨?」
「うん?」
「色々と同意の意味ととらえていい?」
「…うん!」
この甘い言葉も。
「愛梨…」
「ん…っ…」
軽く口付けをしてきた。
悠希の優しい行動。
「んぁ…」
徐々に押し倒された。
抱き締めたまま。
「ゆう…き…」
「愛梨…」
至近距離で見つめあって、またキスをした。
今度は深く…深く。
「んっ…ゆぅ…き…」
何度も角度を変えて…。
キスで思いを確かめあうかのように…。
この甘い時間も。
甘いしぐさも。
悠希とならすべてが大好きだ。
「悠希…好き…」
「…愛梨?」
悠希の動きが止まった。
「なんで…泣いてんの?」
悠希が目を見開いて言った。
え?泣く?
頬に手を持っていった。