「え?」


郁美に聞き返した。


「私だったら親に言えない。
てか、相思相愛羨ましい!!
夏休みとかさ、旅行行ったんでしょ?
いいなぁー!」


郁美…。


「「旅行?」」


康人くんとウッチーは言う。


あ。郁美のバカ。


「うん。」


「まじか。」


ウッチーは言いたそうな表情。

康人くんはちょっと興味無さそう…?


ほら。
やっぱり郁美がいってたの違うよ。
私のことを好きなわけがない。


「あ、彼氏君どこ校なの?」


郁美が言ってきた。
それが一番知りたかったらしい。


「南高校だよ!」


悠希の高校を言った。


「まじ?」


「彼氏、めっちゃ頭いいじゃん!!」


「だから前に、南高校行ったのか…」


それぞれが納得してる。


なんか…話題がずれてるような…。


てか、私ばっか話してない?


「私ばっかりずるい!皆の話聞きたいー!」


それから私は皆の話も聞いた。


でもやっぱり悠希の話に持ってかれちゃう。



あっという間に昼休みは終わった。



午後の授業は1教科だったから、はやかった。