「お菓子も旨かったよ!
愛梨が作ったんだろ?」


悠希…。

まぁ私だけではないけど。


「ふふっ!」



悠希と2人で校内を回った。


大輝と沙由は2人で回って帰るらしい。



夜は後夜祭があって、花火も上がる。


校外の人も参加自由だ。


「あの子だろ?愛梨が恋の応援してる子!」


悠希はいきなり言ってきた。


「え?あ、うん♪そうだよ!」


悠希も郁美のことを知った。


なおさら応援をしてくれるらしい。


ピューバーン


「あ、花火。」


「綺麗だな!」


「うん♪」


空き教室の窓から2人で花火を眺める。

外からは、校庭でやっているキャンプファイヤーの盛り上がってる声が聞こえる。


「愛梨」


「え?…ん」


悠希に呼ばれ振り返ると、キスをされた。


「悠希…!学校!」


きっと私の顔は赤いと思う。


「いいじゃん?スリルあって!
俺の高校の文化祭来たときもしような!」


悠希はニヤッと笑っていった。


「悠希のバカ!」


教室の静かな空間に、外の声と花火の音。

その中で悠希と何度もキスを交わした。