「絶対愛梨のこと好きでしょ!」


「え?ないないない!」


「…愛梨鈍感。」


さらに小さい声で言った郁美。


「え?」


聞き取れなかった。


「うんん。なんでもない!」


いつもの郁美だ。


「郁美は?ウッチーと!」


「あ、愛梨!!」

郁美はすぐに顔を赤くした。


「脈あると思うけどな♪」


私は2人を見る限り、ウッチーもまんざらでもないと思う。


「愛梨…ありがと。でもまだいいの。」


郁美…。


「応援してるからね?」


「ありがと!」




たくさんのお客さんが来て、私の当番時間は終わった。


「お疲れー!イチャイチャしといで!」


郁美に言われた。


「郁美もお疲れ!」


着替えて廊下に出た。

悠希…悠希。


「愛梨!!」


「…!悠希♪」


悠希が気づいてくれて、てを振ってくれた。


「お疲れ!」


「うん♪」


「あ、言ってなかった。」


悠希は何かを思い出したかのように言った。


「何を?」


「愛梨のメイド姿。可愛かったよ♪」


「…ありがと♪」


悠希のたった一言が。
嬉しくてたまらない。