「愛梨、先生にこれ頼んできてくれる?」


「うん。わかった!」


郁美に紙を渡されたんだ。


私はそれを持って職員室に向かった。


コンコンガラッ


「失礼します。」


担任の席に向かってあるいた。


「先生、これ実行委員からです」


「ん、わかった!」


先生に紙を渡すと職員室を出た。



廊下を通ると、中庭にある木が見えた。


もうすぐ、葉が緑の季節も終わりか。


今は文化祭シーズン。


昨日…。


『文化祭実行委員やりたいやついるか?』


帰りのホームルームで先生はみんなに問いかけた。


『はぁい!』


すぐに郁美は手をあげた。


『他にいるか?居ないなら芳賀に決定。』


誰も手をあげないから、
女子は郁美に決まったんだ。


『男子は誰がやる?お…内田やるか?』


えっ?


回りを見ると、ウッチーは手をあげていた。


声がなかったからやる人いないのかと思った。


『じゃあ内田な!
文化祭実行委員は芳賀と内田で!
解散』


これで文化祭実行委員は決まったんだ。

たから郁美とウッチーが実行委員に。