帰りのホームルームも終った。


どこの学校よりも早い、まだ10時だ。


これから部活と委員会があるんだ。


俺は前期の委員会はやっていない。

だから部活にいく。



行こうと立ったら。


「あの、吉田くん!」


「…え?」


横に女子2人が立っていた。


「後期の委員会ってやる?」


クラスの女子だ。

えーと…名波だっけ…。


「あー。まだ決めてないけど?」


「そっか。よかったら、私と委員会やること考えてくれない?」


「あ、うん。考えとく。」


「ありがと!バイバイ!部活頑張ってね!」


「ありがと」


その子は顔を少し赤めていた。



鞄をもって、ケータイを開きながら、教室を出た。


「ヨシはモテモテだな!」


拓海が待ち伏せていた。


「は?モテてねぇよ!」


拓海の言葉に反発した。

だってモテてねぇもん。


「ま、ヨシには愛しの彼女ちゃんがいるけど♪」


拓海はふざけながらいってきた。


「さっさと部活いくぞ!」


拓海を引っ張って歩き出した。