「誰だれー?」


調子にのって拓海が聞いてくる。


「さぁなぁ」


「誰だよー!」


「教えない!」


てか、知らないやつだしな。


「じゃあ名前あげるぞ!まず…クラスは?」


「…3組」


「おい!俺らA~Fだろ!!じゃあ…C組とか?」


ばかだ…。

つい笑ってしまった。

"3組"
と言って、他校だと気づかないんだなぁって。


まあ、気づかなくていいけど。


「なぁー。ヨシ!教えろよ~。」


俺は学校までの道のり。

笑いながら話を流していた。




『From佐々木愛梨

私、6時を目安に悠希の高校まで行く!
また、メールするね♪』



愛梨が俺らの学校に来る。


校門で待ってる。


それを考えるだけで、今日一日が楽しそうに感じた。



まぁ、1日中、拓海に聞かれまくったけど、あえて答えなかった。