俺も最寄り駅につき降りて、
歩いていた。


ケータイが震えた。

愛梨かな?


『From佐々木愛梨

着いたよぅ♪
今日は帰りどれくらいになりそう?』



後ろから歩いてくる音が聞こえた。


「うぉす!ヨシ!」


「うぉっ!」


行きなり後ろから飛び付かれ、変な声をだした。


「ハハッ!ヨシのリアクション面白れー!」


「拓海…」


ケラケラ笑っているやつ。

真鍋 拓海 Manabe Takumi。
俺と同じ南高校1年。
まぁノリや見た目はちょっとチャラいが、学年の上位にはいる頭のよさ。
まぁ俺のライバル的存在でもある。


「何見てんの?」


そう言ってケータイを覗いてきた。


「秘密!」


直ぐに返信画面にし、忘れないうちにメールを返した。


『Dear佐々木愛梨

俺はまだ歩いてる!
今日は部活出るから6時頃かな?
俺が終わったら愛梨ん家行こうか?』


そう打って、送信した。
携帯を閉じた。


「えっえっ!!??ヨシ、彼女とメール系??」


「…うん」


とりあえず小さく返事をし、歩きだした。


「おっ!?マジで?」


そう言って俺の横にならんで歩きだした。