「あ、おはよ悠希!」
「!!おはよ!」
愛梨が俺ん家の前にいた。
「来ちゃったぁ!」
「ごめん。俺遅かった?」
愛梨を待たせちゃったから、聞いた。
てか、俺が迎えにいくんじゃないっけ?
「いつも迎えに来てもらってるから、今日は私が迎えに来た♪」
「そっか!ありがとう。行こっか!」
「うん!」
手を繋ぎ歩きだした。
高校の最寄り駅が、違う。
俺の方が、2駅遠い。
「ふふっ!あ、着いちゃった。
じゃあ放課後のことメールしてね!」
「うん分かった!」
「バイバイ!」
愛梨が笑顔で言ってきた。
「じゃあな!頑張れよ!」
「うん!」
ドアがしまった。
その瞬間声が聞こえてきていた。
"佐々木おはよう!"
って。
相手は…男子だった。
まぁ愛梨がクラスの誰とでも仲良くなるって言うのは、分かっているつもり。
でもさ…。
俺も1人の男だし。
彼女が他の男と話してたら気になるじゃん?
あぁー…。
愛梨と同じ高校いけばよかった。
なんて後悔した。