「うんっ♪」
私は満面の笑みで返した。
「お待たせ!」
中から2人が出てきた。
「よし。帰るか!」
「「ばいばーい」」
「「じゃあな!」」
私は沙由と。悠希は大輝と。
家の方向に歩き出した。
家の方向的に、そうなるから。
家までの道、沙由とまだまだ語り合った。
近所で別れて、家に帰った。
今日は楽しかったなぁ。
沙由と語り合えたし、勉強も教えてもらえたし。
充実した一日だった。
月日はあっという間に流れて行き、気づけばマフラーや手袋、コートが必要な季節になっていた。
「はぁーっ」
外で息を吐けば、白い息となって出た。
「さむっ!」
「あ、悠希!おはよっ!」
「愛梨おはよ!寒いんだから家ん中にいろよ!」
悠希を家の前で待っていたら、怒られた。
まぁ優しさの怒りなんだけどねっ♪
「行くか」
「うん!」
マフラーをしっかり首に巻き付け、手袋をして手を繋ぎながら学校へ向かった。