「うわっなになに?吉田の彼女?」

「名前は?」

「どこ校?」


えっ?

急に私の回りに男子が集まり始めた。


「おい。やめろよ!」


ゆ、悠希っ。
助かりました。

質問攻めされそう。


「吉田の彼女なの?」


「そう。俺の彼女!」


「吉田に彼女いたんだ!」


「いつからいつから?」


悠希大変そう。
私の代わりに答えてくれてるけど。


「去年の9月から」


「え?じゃあもう1年たってんだ!」

「吉田ってどんな感じ?」

「ムッツリ?」

えっ?

「どこまでいってんの?」

えぇっ?


「さっさと持ち場もどれ!愛梨が困ってる。」


悠希は言うがブーイングが殺到。


「あの、悠希。私廊下で待ってようか?」


私が声を出すとさらに騒ぎ出した。

「うぉ。声かわいい!」

「"悠希"なんて呼ばれちゃって!」

「"愛梨"ちゃんて言うの?」


えぇぇ。
どうしよぅ。


「あれ?ヨシ?てかお前ら何やってんの?」


…!真鍋くん!