放課後になった。
「ヨシ寄り道しながら帰らねぇ?」
「ごめん。クラス委員残んなきゃいけないから。」
「あ、そっか。待ってよっか?」
「いや。いいよ!帰り駅で愛梨と待ち合わせしてるし!」
「リア充め!じゃあ明日は帰ろうぜ!」
「了解!」
「吉田くん行こう?」
拓海と話していたら、名波に声をかけられた。
「ああ、うん。拓海じゃあな!」
「ばぁーい!頑張れよ、ヨシ」
今気づいた。
拓海は必ず女子になら誰でも絡むのに、今名波には声をかけなかった。
名波って…なんなんだろ?
「吉田くんって拓海くんと仲良いよね!」
職員室に向かってあるいていると、名波が話しかけてきた。
「え?あぁまぁ拓海だからな。」
何て言ったけど、自分でいった言葉の意味が分からなかった。
なに言ってんだ俺?
「そうなんだ♪吉田くんって頭いいよねっ☆」
「…まぁそれなりに?この高校に入ったってことはみんな頭いいと思うよ?」
ただそれだけを言ったのに。
名波は顔を赤くしていた。
…なんで?