「愛梨って本当いいなぁ~」


「…」


私は郁美と話ながら階段に向かってあるいていた。


「あれ?康人くん、行かないの?」


「え…?あ、行く行く!」


立ち止まっていた康人くんに話しかけると、急いで駆け寄ってきた。


康人くん…?


そして3人で教室に向かって、席についた。


「あっ!」


「どうしたの?愛梨」


「郁美、昨日あのあとどうだったの?」


「えっ…」


郁美は真っ赤になってしまった。


「その反応はうまくいったんだよね?」


「う…うん!」


まぁ、康人くんからウッチーが郁美に告白すること聞いてたしね。


「2人で外に行ったじゃん?そのあと告白されたんだ…」


「ウッチーからでしょ?よかったじゃん!」


「うん!ありがとぅ!でね、"ウッチー"って呼んでるじゃん?
だけど友達っぽいから名前で呼んでほしいって言われたの…」


「名前で?…"竜二"だっけ?」


「うん…!だけど恥ずかしくて…」


郁美顔真っ赤。
かわいい。
本当に恋する乙女って感じ。