「愛梨っていつも髪巻いてあるよな。」


「うん!巻き髪憧れだったからね!でも元から癖っ毛だけどね!」


「そうなんだ!」


なんか、悠希楽しそう。


「ねぇ悠希。妹の髪とかいじるの?」


「んー?いじんないな!」


「そうなの?」


「うん、愛梨の髪だからいじってみたくなった!」


えっ。
さらっと悠希がいった言葉だった。
でも、嬉しい一言。


「そっか!」


「うん!」


「ひゃっ…」


変な声出しちゃった…。
恥ずかしい…。


「え?」


「首…くすぐったい」


「へ~♪」


悠希がニヤッてしてくすぐり始めた。


「ちょっ…ゆう…悠希…」


「ハハッ」


「もう、悠希っ!」


「ごめんごめん!ちゃんとやるからもう一回いじらせて!」


「もう!」


とか言いつつも、私は楽しかった。



「はいっできた!」


「え?」


悠希が鏡を向けてきた。

見ると…。


「すごいっ!」


器用に編み込みされてて、かわいい髪型になってた。