帰り、Aチームは練習着のまま、顧問のところへ向かった。


「ユニホームを渡す。順番に取りにこい!」


11人ユニホームを受け取りにいく。


「Aチームは11人中唯一2人だけ1年だ。胸を張ってしっかり全員で練習に励め!」


「「はい」」


そう。
サッカーチームは11人のグループを2つ作るんだ。

Aチームへ選抜された11人の中で、1年は俺を入れ2人。

相当なプレッシャーがある。



今日はそのあとすぐ下校した。


サッカーの選抜メンバーに入り、忙しくても俺は愛梨と必ず会っていた。

愛梨は気を使ってくれていたが、俺は会いたかった。

一緒に途中まで学校にいくだけでもいい。
一緒に待ち合わせをして帰るだけでもいい。

一日一回は必ず会っていた。


「悠希?」


「…ん?」


「大丈夫…?」


愛梨が心配そうに声をかけてきた。


「大丈夫!」


俺、そんなに疲れてそうか?
でもヤバい…。眠いなぁ。


そう思ったら、もう意識は切れた。