「うん。私ね大輝の気持ち…分からなくもないよ?」


「えっ?」


「初めのうちはさ、悠希とも色々あったからさぁ~♪」


私は思い出すように笑っていった。


「色々…?」


「うん!あれ、悠希に聞いてないの?」


「わかんない…」


「私と悠希、1回別れたことあるんだよ?」


「は?え?」


大輝は予想以上の反応。
あれ?
こないだ悠希と話したって言うから聞いたのかと思った…。


「まじで…?」


「うん。え、じゃあ私たちいつから付き合ってると思う…?」


「えー…9月末だっけ?」


「うん!それは今の記念日!
その前に付き合ってたんだよ!」


「まじ?」


「うん…本当は夏休みの8月の半ばくらい?」


「あー…。」


「まぁ1ヶ月もたたず別れたけどね!」


今は私にしたら思い出。
笑って話せる内容だ。


「今思えばそうだったかも…」


「ふふっ!そうでしょ?」


「うん…佐々木ありがとな!スッキリした」


大輝は私の顔をしっかり見ていった。


「うん。なにもしてないよ、私は!」


「いや。佐々木を好きになってよかった!」