「あ、今は本当に好きだよ？」
「うん。分かってるよ沙由！」
沙由は顔を赤くした。
「愛梨ちゃんだからちゃんと言いたい。」
「ん？なにを？」
沙由は行きなり言い出した。
「聞いてくれる…？」
「うん」
なに…？
真剣な話…？
「あのね…本当は…ヨッシーのこと好きだったの…。」
「…」
「好きだった…。愛梨ちゃん…ごめんね…」
沙由は謝ってきた。
沙由…。
「沙由…謝らなくていいよ。」
「でも…」
「…じゃあ私も言うね。沙由が悠希のこと好きなの…気づいてたよ…。」
「えっ…？」
「知ってた…。だって沙由分かりやすいんだもん！」
「うそっ…！」
「だから、私こそごめんね…？沙由も好きなの知ってて…悠希と付き合って…。」
「愛梨ちゃん…」
「沙由っ…！」
沙由は泣き出した。
きっと今まで言えなかった気持ちを伝えて、心が軽くなったんだと思う。
「ありがと…」
沙由…
「私に話してくれてありがと…！」
勇気がいるよね？
なのに私に打ち明けてくれた。
沙由は大切な親友。
